ライン
「二次会カラオケいくぞー」
襖を思い切り開け、何もなかったように戻って行く店長。
その背中に思い切りバッグを投げようかと思った。
見破られた想い、バカにされた気持ち、歯止めをかけられた屈辱感。
バッグを握る手に力が入る。
なんで店長に言われなきゃなんないの?
その言葉が頭の中を占めていた。
だけど…
「どうした?気分でも悪い?」
「だっ、大丈夫!」
「そか」
「あの!」
「ん?」
「羽田さんも二次会行くんです…か?」
「うん。行くよ」