ライン
それぞれが席から立つ中、店長はアタシと羽田さんが話してるのを見ていた。
そして何気ないフリして、羽田さんに話しかけ、さりげなくアタシから引き離すようにレジへと導く。
周りから見たら、普通の光景かもしれない。
でも、アタシからすれば、さっきの件があるから、店長が自分を好きじゃないのは嘘だと感じた。
子供みたい。
心の中でそう呟き、みんなの後を追う。
本当は羽田さんの後を追いたかったけど、店長に阻まれそうだから止めて置いた。
店を出ると、そこには数名しか居なくて、店長は帰宅組と話し盛り上がっている。
その少し後ろ側で羽田さんが携帯で誰かと話していた。