ライン
「早番なんで帰りまーす」
「あ、私も~」
深夜1時過ぎ、さすがに酔いが回った人達が帰宅して行く。
一名が帰ると言い出すと、言い出せなかった主婦組が何名かと早番のバイト組が連れ立って部屋を後にした。
そんな中、アタシは決意を固め、どうしようか考えていた。
今日を逃したら夏の慰安旅行までは会えない。
夏までには約3ヶ月もあるし、慰安旅行には花火も付いた大イベントが待っている。
その時でもチャンスはあったかもしれない。
でも、アタシはこの日もチャンスはないかと模索していた。
羽田さんはお酒を飲んで居るし、タクシーで帰るはず。
だとしたら、それに乗っかればいい。