見せかけのヤンキー彼氏君
教室に戻る私の足取りは重い……


言い訳を考えながら…俯き加減に歩いてた。



前方不注意で私は誰かにぶち当たってしまった。



「す、すいません!!」


私は咄嗟に顔を上げて…謝る。


「…おい…買えたのか?焼きそばバーガー……」


その声は桐生君……



桐生君の黒い笑顔が私の頭の上に見えた。



「手ぶらじゃあねえか……」


桐生君は私の頭に右手をポンと乗せて…詰る。

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