見せかけのヤンキー彼氏君
誰かが…桐生君の言葉を私と同じで盗み聞きしていたらしい。




それも肝心なトコは何も聞かずに…
桐生君の嘘を…真に受けていた。



「…あれはね…」


「!!?」


桐生君が背後から私の唇を手で覆った。



私の言いたい言葉はそのまま…もごもごと…喉の奥に押し込まれてしまった。


「本当にラブラブだね~ずっと思ったのよ~桐生君やけに茉莉乃にちょっかいかけるし
…私たちとは態度が違うのよね~」



「…まあ~そう言う訳だ…じゃあな~」



私の唇を塞いだまま桐生君は教室の外に連れ出した。










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