見せかけのヤンキー彼氏君
反対側の扉に居た私たちだけど…桐生君の強引な突進で何とか電車から脱出。


毎朝…毎朝…本当に戦争だ…


私は手櫛で髪を整えて…歩き出す。


「一緒に行こうぜ~まりも」


「茉莉乃です!私…あなたとは行かない!!」


なんせ桐生君は学園のイケメン王子だから…一緒に居ると女の子たちの視線が怖い。


私は桐生君を放置して…スタスタ階段を上り始める。


「お前…壮太見てたんだろ?」


壮太って!!!?


「あいつ中学の俺のツレだ……宮森壮太(ミヤモリソウタ)それがフルネーム!!」



「!!!?」

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