見せかけのヤンキー彼氏君
片恋半年目で知ったカレの名前。


宮森壮太ーーー


私は足を止めて、何度も何度も心の中で呟く。


「あいつ~俺とは校内を二分する人気のあったイケメンだからな~」


そう言いながら桐生君は私のそばに駆け上がってくる。


「何?お前…壮太のコトスキなの?」


桐生君は好奇な視線を私を向ける。


「あなたには関係ないじゃん」


桐生君には知られたくなくて必死に隠す。


私は逃げるように階段を駆け上がっていく。


でも私を追い駆けて来る桐生君。






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