見せかけのヤンキー彼氏君
私は隣の桐生君を恨めしそうに見つめる。



桐生君はシカトして頬杖ついて…窓の外の海を見つめていた。



「桐生君??」

私は桐生君を詰るように呼んだ。


「何?」


「何って……!?」


何と聞かれてもこの場では言えなかった。



「……聖貴にもこんな可愛い彼女が居たなんて幼なじみとしてはウレシいわ~」



「「!!!?」」


私と桐生君は綾香さんの言葉に目を円くする。





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