生チョコ
黒のプーマのシャツと七分丈のジーンズを履き、片手にマックシェイク?を持った秀くん。
私服もめっちゃカッコいい!!
もう惚れちゃいそう!!
惚れてるけど(笑)。
ってこんなこと思っている場合じゃない。
あたしは本棚から外へ一目散に逃げ出そうとした。が、
ドンッ!
バシャッ。
「あっごめん。大丈夫!?じゃないよな……」
見事にマックシェイクを被ってしまった。
おかげで服も私もグショグショ。
「いや、あたしの方こそすいません。あなたのマックシェイクを」
なぜかやたら丁寧な口調で話すあたし。
すると彼は「いや、大丈夫だよ」と笑いをこらえて言った。
「ぷっ」
最後はあたしまで秀くんの笑いにつられて笑ってしまった。