彼氏は吸血鬼!?
「とうとう、まぁも恋のすごさに気付いたってわけか!!」
切れ長の大きな目を半分くらいに縮ませて、二~っと笑うなっつー。
こ、恋ってすごいものなの…?
っていうか、このなっつーの顔は絶対何か企んでるって!!
「あぁっ!!」
なっつー!!
急に大きな声出さないでよぉ。
めっちゃビックリしたじゃんか。
っていうか…
目がますます縮んでるように感じるのは、あたしだけでしょうか?
今度は何を思いついたんだ…?
「わ~かった!! まぁ、今朝のあの男の子に恋したんでしょ!? 要君だっけ? まぁってば、要君に会ってから、顔が乙女になってるもんね~」
…え?
…そうなの?
あたしって、顔が乙女になってるの?
…どういう意味だろ…。
…って!!
気にするとこ、そこじゃないでしょ!!
あたしが要君のことを、す、す、好き…?