彼氏は吸血鬼!?
なのになぜか、またまた二ィ~っと笑ってるなっつー。
「はは~ん。ナルホドね。わかったわかった」
なっつーは分かっても、あたしは分かんないんだよーぅ!!
それに、なっつーの顔が、絶対何か企んでます、って顔してるもん!!
あたし、なんか変なコト言ったっけ?
「ねぇねぇ、何がわかったの?」
「う~ん、まぁは恋愛初心者だしね~」
「…何それ…。胸が痛くなるのと、恋愛と、なんか関係あるの?」
難しそうに、でもどこか楽しそうな顔をしながら腕を組むなっつーと、顔に思いっきり「?」をうかべてるあたし。
周りから見たら、だいぶ変な光景でしょうね。
「それが、あるんだな~」
なっつーが、あたしの顔をのぞきながら言った。
「どうして?」って聞こうとしたら、ガラガラっと教室の扉をあけて担任が入ってきた。
「じゃぁ、またあとでお話しようねぇ~」
楽しそうに手を振り振りしながら、自分の席に戻って行くなっつー。
なんつぅタイミングで入ってくるんだよぉ、担任!!
もうちょっとで、あたしの病気の正体が分かるとこだったのにぃ!!
ま、それは後でなっつーに聞けばいっか。