彼氏は吸血鬼!?
ホントに泣いちゃいたいよぉ…。
もうそんな過去は忘れたいのに…。
「でもさ」
なっつーが言う。
…あ、表情がさっきよりちょっとだけ柔らかくなってる…。
「まぁは男勝りな女の子だけど、いつも明るくて強くて、どんなことがあっても人前で涙なんか見せなかったよね。あたしは、そんなまぁはすごいと思うよ」
ウ、ウソ…。
な、なっつーが…?
「えぇぇぇ!! な、な、な、なっつーがあたしをほめてるぅ!!」
「…そんなに驚かなくてもいいでしょ?」
なっつーが一瞬あたしをキッとにらむ。
「え、えへ…。ご、ごめん…」
ビックリした~。
なっつーがあたしのことをほめるなんて!!
バカにしたり、お礼とかはされたことあるけど、ほめるなんて…!!
うれしすぎてやたらと胸にジ~ンときて、泣きそうになった。
「なっつー大好き!!」