彼氏は吸血鬼!?

うれしくてガバッとなっつーを抱きしめる。



なっつーはそれをうっとおしそうにのけると、急に真面目な顔になった。



こ、今度はなんだい…?



「話がずれちゃったけど、まぁはどうするつもり? 要君のこと、好きなんでしょ?」



…へ?


…こ、こ、こ、これってこ、こ、こ、恋なのぉぉぉ!?



「アンタ今、これって恋なのぉ!?とか思ったでしょ」



えぇっっ!!

な、なんでわかったの!?



「なっつーってすごいね」



「だってまぁは、顔見ればすぐにわかるもん」



「そうなんだ…」



あたしって、顔見たら何考えてるかすぐわかるんだ…。


なんか、それっていいの?悪いの?


よくわかんない…。



でも


「好きって…こんな感じなの?なんか…前になっつー、恋って楽しいものとか言ってなかったっけ?」



「うん。言ったよ?」



楽しいでしょ?と、なっつーが聞いてくる。




< 36 / 62 >

この作品をシェア

pagetop