彼氏は吸血鬼!?
「行ってきます!!」
そう言って、あたしはダッシュでなっつーとの待ち合わせ場所へと向かった。
いつものとこ…。
それは多分、春になるといつも桜がきれいな公園のことだ。
「…ビンゴ!!」
公園のベンチで足を組んで待ってるなっつーを見つけて、あたしは思わず叫んだ。
その声でなっつーはあたしに気付く。
…あちゃ~。完全に怒ってますね。
ごめんなさいぃぃ!!
「ビンゴ!!じゃないでしょ!?まぁ、あんた10分も遅刻よ!!今から走って学校まで行くから!!」
「えぇっ!!また走るのぉ?」
「えぇっ!!じゃない!!遅刻は厳禁なんだから!!」
そ、そうだけど…。
結局、あたしはなっつーに無理やり走らされたおかげで、何とか遅刻はせずに済んだ。