彼氏は吸血鬼!?


「はい、今日はこれまで~。明日から普通に授業あるからなー」



やっと終わった…。


教室にいたのはたった1時間くらいなのに、なんかめっちゃ長く感じたよ…。


よ、よし!!要君に話しかけてみようか…。


あたしは、みんながガヤガヤと教室を去っていく中、静かに席を立ち、まだイスに座っている要君の元へ行った。



ど、どうしよう…。


めっちゃ緊張してきたよ。


心臓が狂ったみたいに暴れてる。


落ち着け、落ち着け、あたし…。




「…か、要…君?」



あたしの声に要君が気付き、こっちを見る。


うわっ!!


めちゃくちゃ久しぶりに見る要君の顔は、前よりもかっこよくなっていて。


きっとあたし、耳まで真っ赤っかなんだろうな…。



< 49 / 62 >

この作品をシェア

pagetop