彼氏は吸血鬼!?
「はい、今日はこれまで~。明日から普通に授業あるからなー」
やっと終わった…。
教室にいたのはたった1時間くらいなのに、なんかめっちゃ長く感じたよ…。
よ、よし!!要君に話しかけてみようか…。
あたしは、みんながガヤガヤと教室を去っていく中、静かに席を立ち、まだイスに座っている要君の元へ行った。
ど、どうしよう…。
めっちゃ緊張してきたよ。
心臓が狂ったみたいに暴れてる。
落ち着け、落ち着け、あたし…。
「…か、要…君?」
あたしの声に要君が気付き、こっちを見る。
うわっ!!
めちゃくちゃ久しぶりに見る要君の顔は、前よりもかっこよくなっていて。
きっとあたし、耳まで真っ赤っかなんだろうな…。