彼氏は吸血鬼!?
教室の前で、あたしたちは別れた。
「…あ!!まぁ~」
なっつーがあたしを見つけて走ってくる。
でも、なっつーの姿はあたしの目には入らなかった。
ただ、要君のあの言葉が…
頭の中で…ひたすらリピートされていた。
『今、新しい彼女、いる』
…ははっ。
ホントばっかみたい。
要君みたいなイケメン、周りの子たちがほっとくわけないもんね…。
あんなこと、聞かなきゃよかった。
「…どうしたの?まぁ?」
あたしの目から、なんか水分が流れ落ちた。