黒薔薇一本
゜+朝の災難+。
桜が舞い散る
この季節
ノイルの村人達は一つの大きな家に集まっていた。
辺りではよく知られるお金持ちの家である。
家族は全員で6人
いや…。
5人と一匹だ。
父と母は仕事でいつも留守にしている。
だから家にはこども三人だけ全員しっかりとした男の子である。
村の女の子の噂では全員美形で彼女なし。
村の女達がほっておくわけがない。
『どうゆう事ですか!こんな事をされては村が焼け野原になってしまう』
広い部屋に大きく響く村人の声、別にそんな大きな声で話さなくてもっと首をかしげ苦笑いする俺、雪那この家の長男です。
『焼け野原なんて皆さんおおげさですよ?ちょっと火吹きガエルの実験をしていて偶々火が草に燃え移ったんですよ』
苦笑いしつつ話し村人達の顔には怒りが沸き上がっていた。
『火吹きガエル!?危険動物じゃないか』
『ちょっと草が焼けただけじゃないですか?あははっ…』
自分のしたことに気付いているのに謝ろうとしない雪那の心に村人達は激怒した。
『ふざけるなっ…全然ちょっとじゃない!!…隣の牧場の牧草は一瞬で焼け野原になってしまった。牧草は牧場にとって大切な宝の一部なんだぞ?』
『皆さんおおげさですよ?…すぐ消えたじゃないですか♪…あと、あんまり怒鳴ると血圧上がりますよ?』
『誰のせいだと…っどさ…』
村人は大きな音を立て床に倒れてしまい村人達は急いで駆け寄った。