ALICE-アリス-
黒薔薇のアリス
高い高い窓の外から、下に広がる世界を見下ろす一人の少女がいた。
彼女の名は、黒条アリス。(コクジョウ アリス)
真っ黒のストレートロングの髪に闇をうつすように真っ黒な瞳をもち整った顔立ちをしている。
だけど、どこか冷めた眼をしていた。17、8歳くらいの少女には似つかわしくないような、心の底に闇を秘めているような、そんな眼だ。
コンコン…―
扉をノックする音が静かな個室に響く。
そうアリスが応えると同時に扉が開く。ゆったりとした足取りで1人の少年が部屋に入ってきた。
真っ黒な服に身を包み、さらに、そのうえから黒いコートを羽織っている。若干色素の抜けた茶色がかった髪は、全身が黒のため目立って見える気がするが本人は気にしているようすもない。
彼女の名は、黒条アリス。(コクジョウ アリス)
真っ黒のストレートロングの髪に闇をうつすように真っ黒な瞳をもち整った顔立ちをしている。
だけど、どこか冷めた眼をしていた。17、8歳くらいの少女には似つかわしくないような、心の底に闇を秘めているような、そんな眼だ。
コンコン…―
扉をノックする音が静かな個室に響く。
そうアリスが応えると同時に扉が開く。ゆったりとした足取りで1人の少年が部屋に入ってきた。
真っ黒な服に身を包み、さらに、そのうえから黒いコートを羽織っている。若干色素の抜けた茶色がかった髪は、全身が黒のため目立って見える気がするが本人は気にしているようすもない。