*続*太陽のKiss
荷造りも落ち着き、あとはぎりぎりまで使うものだけになった。
部屋を見渡していると、榎本さんがキッチンからカップを持ってきた。
「はい、ココア」
「ありがとうございます」
一口飲むと、ココアの程良い甘さが口の中に広がる。
おいしい……
「あ、そうだ。いつ引っ越すか決まりました?」
「あぁ、来週の土曜日かな」
「え?そんなに早く…?」
思っていたよりも早い。
だって、前は3月の半ばって言ってたから。
早まったのかな……