*続*太陽のKiss
バイトが終わって、駿くんとの待ち合わせ場所に向かうと、駿くんがポケットに手を入れて立っていた。
「お待たせ。寒いのにごめんね」
「お疲れ。手貸して」
手を差し出すと駿くんの手に包まれた。
外にいるのにもかかわらず駿くんの手は温かい。
「えっと…」
「室内おったのに冷えてんな。これあげる」
駿くんが上着のポケットから出したのは、ホットココアの缶。
それを受け取ると手のひらから温かさが広がっていく。
「いいの?ありがとう」