夏みかん。

実果ｓｉｄｅ*

いつもの１－Ｂ。
いつもとちがうのはあたしの複雑な気持ち。
「っはよぉー！」
いつものようにあいさつ。

「はよ。」
短く大親友の悠李
いつもクールなのに恋愛が絡むと熱いオンナ(笑)
「おーす。」
慶ちゃん。幼馴染で中学のころ１年付き合ってた。
いまは男子の中で大親友。

さっきのことがあってかチコクギリ。
チャイムがすぐ鳴った。

ガラガラガラ・・
「起立！気を付け！おはようございます！」
学級委員の伊藤君。

「おはようございます！」
いつもと変わらないあいさつ。
「着席！」

「今日から新学期だ！これから始業式始まるけどな・・
　あ、転校生！中原君！はいってー。」

ふーん。転校生ねぇ。転校生・・？
ん？あれ？まさか・・。

「はよーざいまぁーす。」
入ってきた。

「あーーーーーーーーーっ！！！！？？？」

予想どーりだったわ、やっぱ。
さっきの人だ！

「あ、さっきの子や。クラス一緒やねー。
よろしく。」

さっきの人がそういった。

「ん？なんだ？お前知り合い？」慶ちゃん。
んなわけないよ。
さっきかばってもらったけどさ・・・・。

「お、じゃ、実果のとなりでいんじゃね？」

そんなことは周りの女子が許さない。
あの人はなかなかイケてるよ。
顔もルックスも。多分・・・。

「ちょっと、ずるぅーい！あたしのとなり
あいてますよ？！」

クラス１オトコ好きの蘭子。
あたしニガテなんだよねー。アイツ。
キャピキャピうっさいし。

「ん？俺実果ちゃんの隣がえーな。」
　　

　　　　
　　　　シン・・・・・。

クラスがしずまりかえった。