君がくれたもの



「あー…やばい。なんか切なくなっちゃった」



ベッドから起き上がって
顔を手で覆った。




「なにそれ?元カノ思い出したとか?」



そんな僕の隣で
口を尖らせながら横になってる


「元カノじゃないよ」


そう言っても
彼女は疑いの目を向けてくるから







「昔のリカを思い出したの」



あの頃にはなかった笑顔で
僕は君に返す





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