地獄の闇

Ⅱ. 闇蛇

Ⅱ. 闇蛇

沖縄県、那覇市近郊…。
一人の黒Tシャツを着た男が海辺に立っていた…。
黒Tシャツの男は、金髪の短髪のやせ形で、気の強そうな顔をしている…。
『海風も気持ち良いモンだぜ…。』
男は一言呟くとタバコに火を着けた。
タバコはKOOLだった。
男の名前は龍。

暫くして、龍の友達が龍を呼ぶ声が聞こえた。

『龍、何してる？早く来てくれよ！』

友達の呼び声で、龍は友達の声がする方へ向かった。

『ああ、待たせたな！』

友達は、白いワゴンから海岸の方へ大声で龍を呼んでいた。
『龍、これから首里城を巡って、明日お前のこと空港へ送るぜ！』

友達は龍がワゴンに乗ると、彼を連れて首里城を巡り、ホテルへと連れて行った。

ホテルで一人になると、龍はライターに火を着けた…。

…余程のヘビースモーカーで、1日に何本もタバコを吸う男だった…。

『これで、故郷を後に明日は東京だぜ…。』

龍は外から景色を眺めながらそう呟き、沖縄生まれ沖縄育ちのしまんちゅの龍は、次の日東京行きの飛行機に乗った…。