いぢわる外科医


「ふーん。じゃあ…」


一度離れた二葉先生の顔がまたグイッと近づく。


視線の高さをあたしに合わせて、若干上目遣い気味の瞳を私に向ける二葉先生。


そして一言…


「してあげよっか?」


二葉先生はクスリと妖笑を浮かべながらそう囁いた。


「遠慮しときます…。」


ハハッと愛想笑いしながら距離をとってみるも、グイグイと近づいてくる二葉先生。


「遠慮なんてしなくていいですよ?」


「結構です…。」


「そう言わずに。」


「ホントに結構です…。」


「問答無用。」


え?



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