いぢわる外科医
--翌朝--
「起きてくださーい」
「・・・・・・」
ホントは起きてるけど二葉先生ムカツクから無視。
昨日の仕返し♪
「ハァ、全く・・・。早く起きないとキスしますよ?」
なっ///
「はいっ起きます!」
布団から顔を出すと黒縁メガネをクイっとかけなおす二葉先生と目があった。
悔しいけどちょっとドキッとした。
「起きてましたよね?」
「ね、寝てましたよ?」
ジリジリ近づいてくる二葉先生。
怖いです。
「下手な嘘つかなくていいですよ。」
「嘘なんてついてな…」
あたしの言葉を遮るように唇に当てられた二葉先生の人差し指。
「下手な嘘はつかなくていいの。分かった?」
まるで魔法をかけられたように言葉が出なくなった。