スクランブルLOVE



思わず振り向いた交差点



忘れられない
今でも覚えている



君の優しい声



その声が聞こえた
気がして――



交差点の真ん中



昼間とは異なり
僕しか渡っていない
交差点の真ん中で



朝日を背にうけつつ
立ち止まって振り返った



そこには
誰もいない…



誰も、いなかった



< 15 / 18 >

この作品をシェア

pagetop