色に香りに摩訶不思議
第1話、「ねぇ、上着を着させて」
★
「ハサマ君、今日は一緒に当番ね」
「あれ? 放課後当番、今日だったんだっけ?」
「うん、そうよ。今日の放課後当番はハサマ君とあたしだもん」
――極々ありふれた公立高校の、極々ありふれた放課後……
我が校の放送委員会には放課後当番と呼ばれるものがあったりする。
「はい、放送室の鍵よ。顧問の先生から預けられちゃったの」
――学校の放送室で、放課後に、放送委員会の放送室当番……うわ、今日が当番の日だなんてさ、スッカリ忘れてたよ……
「あぁ~あ、今日は早く帰りたかったのになぁ」
「ハサマ君、早く放送室に行かないと放課後当番サボったって怒られちゃうわよ」
「へぇ~へぇ~、行きますよ、行きますよ」
ボクと鴇田倫子(ときたトモコ)さん、二人並んでテクテクと放送室へ歩きだしたのだった。
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「ハサマ君、今日は一緒に当番ね」
「あれ? 放課後当番、今日だったんだっけ?」
「うん、そうよ。今日の放課後当番はハサマ君とあたしだもん」
――極々ありふれた公立高校の、極々ありふれた放課後……
我が校の放送委員会には放課後当番と呼ばれるものがあったりする。
「はい、放送室の鍵よ。顧問の先生から預けられちゃったの」
――学校の放送室で、放課後に、放送委員会の放送室当番……うわ、今日が当番の日だなんてさ、スッカリ忘れてたよ……
「あぁ~あ、今日は早く帰りたかったのになぁ」
「ハサマ君、早く放送室に行かないと放課後当番サボったって怒られちゃうわよ」
「へぇ~へぇ~、行きますよ、行きますよ」
ボクと鴇田倫子(ときたトモコ)さん、二人並んでテクテクと放送室へ歩きだしたのだった。
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