色に香りに摩訶不思議
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その時、放送室の出入口扉上にある呼び鈴ライトが点滅をしたのだった。
――それは放送室の外にある呼び鈴を押すと点滅するライト……
放送室は外からの音をシャットアウトする防音の部屋だったりする。
――放送室の出入口扉は防音扉だし、廊下からの雑音は完全に聞こえない防音室だし……
そのため、閉め切った防音の部屋にある防音扉をノックしようとも放送室の中に居るボクたちには聞こえやしない。
――だから、放送室の中に居る人間へ外からの訪問を解り易く知らせるため、防音扉の外にある呼び鈴押すと光のインターホンがピカピカみたいな……
「あら? 生徒会長だわ」
鴇田倫子さんの言葉を耳にするや否や、防弾ガラスみたいに分厚いガラスが二重に施された防音扉の小窓の方を見たボクだった。
「あ、ホントだ。生徒会長の上條麗子(かみじょうレイコ)さんだし」
鴇田倫子さんが防音扉を開けると、
「ああ、素敵な香り。とても気持ちイイ」
なんて言いながら、生徒会長の上條麗子さんは放送室の中へ入ってきたのだった。
――素敵な香り? 鴇田さんから香る甘い香りのことかな?
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その時、放送室の出入口扉上にある呼び鈴ライトが点滅をしたのだった。
――それは放送室の外にある呼び鈴を押すと点滅するライト……
放送室は外からの音をシャットアウトする防音の部屋だったりする。
――放送室の出入口扉は防音扉だし、廊下からの雑音は完全に聞こえない防音室だし……
そのため、閉め切った防音の部屋にある防音扉をノックしようとも放送室の中に居るボクたちには聞こえやしない。
――だから、放送室の中に居る人間へ外からの訪問を解り易く知らせるため、防音扉の外にある呼び鈴押すと光のインターホンがピカピカみたいな……
「あら? 生徒会長だわ」
鴇田倫子さんの言葉を耳にするや否や、防弾ガラスみたいに分厚いガラスが二重に施された防音扉の小窓の方を見たボクだった。
「あ、ホントだ。生徒会長の上條麗子(かみじょうレイコ)さんだし」
鴇田倫子さんが防音扉を開けると、
「ああ、素敵な香り。とても気持ちイイ」
なんて言いながら、生徒会長の上條麗子さんは放送室の中へ入ってきたのだった。
――素敵な香り? 鴇田さんから香る甘い香りのことかな?
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