kenka2
裏庭では不機嫌そうにユウが
持ち出した椅子に座っていた。
「失敗したの?」
目の前には傷だらけの一年。
先ほど奈央と喧嘩して負けたのだ。
「はい、すいません…」
「それで、情報はつかんだの?」
「…何も…」
ドゴッ
ユウが拳を振るう。
一年達は地面に倒れた。
「どっちの任務も遂行できなかったって
事っすよね?明日から他の教室に入って
くださいっす」
「そんな、ユウさん!!」
いきがっている一年の胸ぐらをつかみ、
睨み付けるユウ。
「役たたずに用はないんすよ…」
そう言うと振袖を離した。
「うぅぅ…」
「何で…こんな目に…」
そんな言い訳も聞かずに、
ユウは歩きだした。