kenka2
ユウがふと外を見ると、呉羽の
校門の前でモメている人たちが見えた。
その数、ざっと20人くらいだろう。
興味ありげに窓から見下ろす。
その連中たちの前に立ち、会話している繭。
「ここから先は呉羽や!」
「頭を出せ!お前みたいな
下っ端には興味ねぇんだよ!」
「口の利き方に気を付けなや」
ドガッ
前に出てきたヤンキーを殴る繭。
それを見て3人ほどが殴りかかるも、
繭は簡単に避けて反撃した。
残る17人はさがることなく
繭を睨み続ける。
「呉羽に何の用でしょう?」
波瑠が校門へときた。
「波瑠…!」
ほっとして波瑠を見る繭。
後ろに奈央もいた。
「おめーが頭か!?」
「私は代理ですわ」
「話がわかんない奴らだ。頭を出せ!」
「今、ここには居ませんわ」
冷静に対応する波瑠を見て、
繭は鳥肌がたった。