kenka2
「いちいち五月蝿い教師っすね。
そんなんじゃ、後先続かないっすよ?」
「何だと…!?」
教師はユウの胸倉を掴む。

「良いんすか?」
「!?」
「生徒に手を出したら、捕まりますよ?」
「…ちっ」
ユウから手を離すと、汚らしくユウは
自分の胸元をパッとふいた。

ドッ!!
そして、教師を殴った。

「うがっ!!」
激しく床に倒れ込む教師。
それを見て、ユウは上から手を踏みつける。

「まあそれに比べて、生徒は何しても
マッパ扱いにはなりやせんから」
それだけ言って笑顔になると、
ユウは職員室を出て行った。

ギィ…
中に入るユウ。

「また暴れたのですか?」
校長がユウに言う。
こちらを振り向いては厳しい顔で
見ている。

「別に。暴れたのは、そっちの教師の
方ですよ」
「相変わらず口が減らないこと」
「そうっすね」
ユウは校長の前に堂々と座る。
睨み合いをしていた。
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