kenka2
「利津さ…」
利津はもう歩き出していた。
その後ろ姿を見つめる奈央。
ー言いたかった。
あなたは一人じゃない。
あたしも、皆もいますよって…
「は…」
奈央は空を見上げて軽く笑う。
雨が降って来た。
「あたし、弱いな…」
ユウは笑顔で廊下を歩いていた。
校長はあっけなく理由を教えてくれた。
「ーまあ、そんなとこだと思いましたよ。
てっぺんは他校に任せて…あとは、宮崎と
波瑠を潰せば全て終わるっす」
ガムを取り出して噛み始める。
「ふふ…悪巧みしちゃった♪」