kenka2
「あなたたちが私達に協力するなんて、
とても信じられませんわ」
「どういう意味だ?」
ユウはその言葉を聞くと、バレない
よう波瑠の背中を睨んだ。

ー仲間意識を持たせて、他校と
戦い終わった時を狙う。
あとは薫に任せればいいや。
薫がそれで波瑠と宮崎を倒せば…
その薫をユウが倒して、御終いだ。

「良いでしょう。信じましょう。
その言葉に嘘はないんですよね?」
「ああ」
薫は波瑠と拳をあわせた。
くだらないことを…と、見ているユウ。
「何をしてるんだ?お前もやるんだよ」
「へ?ユウもすか?」
「当たり前だ」
薫は強引にユウの腕を掴むと、
3人で拳をあわせた。

「よし。じゃあ行きましょうか」
3年1組には、繭と藍がいた。

「あたし達も連れてってくれれば
良かったのに…戦力は多いにこした
ことねぇだろ…」
「手負いだからやろ。それに、全員が
呉羽から出歩いてしもうたら、ここを守る
人が居なくなるやろ?」
「それもそうだな」

憂は教室の教卓に置いてある
直の写真を見つめた。

「-…直先輩」
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