kenka2
ガラッ

教室の扉を開ける。
興味ありげに中を除くユウ。
薫は鋭い眼光で中へ入る。

10人ほどの女性が、ギラリと
こちらを睨んだ。
「何だてめぇ!?」
「用なら俺たちが伺うぜ?
戦ってお前が勝ったらだけどな!」
慣れない台詞を使う彼女たちを
気にもせず、薫はユウを見た。

「あいつらの誰かが、
最強4人か頭の誰かか?」
「そんなのある訳無いじゃないっすか。
最強軍団の噂を聞いて弟子入りした
1年坊なんじゃないっすか?」
その発言を聞くと、彼女達の肩が
ピクッと動いた。

「何や?」
1年坊の後ろから声が聞こえた。
その声を聞いて、サッと彼女達は
横にずれてその人が見えるよう動く。

ワクワクしながら見るユウ。
ただ潰す事しか考えていない
薫は、そんなユウを見て、また
不機嫌そうな顔をした。
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