kenka2
「…最初は、解散はだめだと
思っていました…。でも」
「波瑠!」
繭がおもわず波瑠の胸倉を掴む。
悲劇を訴えるような目で、波瑠を
見ている。悲しい目をしていた。
「冗談だろ…ずっと前から伝統的な、
伝説の最強軍団だぜ…?代々頭が守って
来て、20年近く歴史を築いてきた…
そんな姿に憧れて、あたしは呉羽に
来たんだ…」
波瑠と利津は黙って聞いていた。
何も言えなかった。
「そして、直先輩に出会った…」
「あの人の思いを守る気は無いんか?
…いや違う。今まで呉羽を守ってきた
人達に、申し訳ないと思わへんのか…!?」
「…繭、憂」
波瑠は静かに2人を見る。
また覚悟を決めた目をしていた。
利津は相変わらず黙ったまま
である。
「…お前を信用した、あたしが
馬鹿だった。所詮何も考えてない
んじゃねぇのか!?」
憂はそう言うと教室を出て行った。
繭は追うようにして、意味深に利津を
見た後教室を出て行った。
「利津…」
「…」
利津はただ、黙っている。
「これで正しいのか、私には
分かりませんわ。でもこうする
しか、解決法が浮かばないから…」
「弱気なんだな」
「え?」
「いや。とりあえず最強軍団は
解散だって皆に伝えといてくれ」
「利津はどこに?」
「朝からお腹が痛くてな。トイレ」
思っていました…。でも」
「波瑠!」
繭がおもわず波瑠の胸倉を掴む。
悲劇を訴えるような目で、波瑠を
見ている。悲しい目をしていた。
「冗談だろ…ずっと前から伝統的な、
伝説の最強軍団だぜ…?代々頭が守って
来て、20年近く歴史を築いてきた…
そんな姿に憧れて、あたしは呉羽に
来たんだ…」
波瑠と利津は黙って聞いていた。
何も言えなかった。
「そして、直先輩に出会った…」
「あの人の思いを守る気は無いんか?
…いや違う。今まで呉羽を守ってきた
人達に、申し訳ないと思わへんのか…!?」
「…繭、憂」
波瑠は静かに2人を見る。
また覚悟を決めた目をしていた。
利津は相変わらず黙ったまま
である。
「…お前を信用した、あたしが
馬鹿だった。所詮何も考えてない
んじゃねぇのか!?」
憂はそう言うと教室を出て行った。
繭は追うようにして、意味深に利津を
見た後教室を出て行った。
「利津…」
「…」
利津はただ、黙っている。
「これで正しいのか、私には
分かりませんわ。でもこうする
しか、解決法が浮かばないから…」
「弱気なんだな」
「え?」
「いや。とりあえず最強軍団は
解散だって皆に伝えといてくれ」
「利津はどこに?」
「朝からお腹が痛くてな。トイレ」