今カノの私と元カノの存在
※9※
シュウさんがシャワーを浴びに部屋を出ていた。
ベッドわきに置かれていたシュウさんのシャツだけ羽織って、キッチンへ戻る。
テーブルの上には携帯。
シュウさんのだ。
「ダメだから」
そう言い聞かせてるのに、体が勝手に動いて。
「信じてるから」
誰に言ってるのか分からない。
そして今……
手にはシュウさんの携帯がある。