今カノの私と元カノの存在
ブーツに足を入れようとして、シュウさんが荷物をさりげなく持ってくれて。
その優しさも今日で終わりかな?
そう思うだけでまた黒い気持ちが膨れ上がる。
だけど、私は今、シュウさんの彼女で。
体だって重ねて……
重ねるだけ?
体だけ?
今まで考え付かなかった事が突然押し寄せる。
「じゃあ、行こうか」
無意識でブーツを履いていた私。
だけど顔を上げる事が出来ない。
「言わなかったのって」
「ん?」
体だけだったから?
だからアヤ先輩に内緒だって言ってたの?
ずっと疑問に思ってた。
どうしてアヤ先輩に付き合ってる事を内緒にするのか。
でも、今気付いた。