今カノの私と元カノの存在
「え?ちょっ、先輩?アヤ先輩?」
前から体を揺するけど、アヤ先輩の目はトロンとし始めている。
っていうか、これはヤバい?
慌てて席を立って隣へ腰掛け、さっきより少しだけ大きく揺すってみた。
んーっと唸りながら完全に瞼が下りる。
「ちょっ、ちょっとアヤ先輩!」
寝られたら困りますって!
ってか、明日も仕事なんですって!
心の中で叫びながらも完全に意識を手放した先輩。
揺する手を止めてボー然とした。
アヤ先輩の言葉がふいに頭の中を回り始める。