今カノの私と元カノの存在
「――――彼の本心が……見えないんです」
自然と零れ出た言葉を理解した瞬間。
今流れてる涙の訳が分かった。
心が泣いたんだって。
耐え切れなくなったんだ。
自分の心が、シュウさんを想う気持ちが飽和したんだ。
もう独りで抱え込んじゃダメだって……
「私で良かったら話聞くけど?言いづらい?」
「いえ……出来れば聞いて欲しいです」
「じゃあ、昨日はアレだったから、週末は?ケイちゃんさえよかったら今日でもいいけど」
「今日……でもいいですか?」
そう呟いた時、迷いはなかった。
全てを話してみよう。
シュウさんの事を。
自分の中で、すでに決意が固まっていた。