今カノの私と元カノの存在
付き合ってもうすぐ半年。
気付けばずっと胃痛に悩まされて。
ずっとシュウさんの気持ちが分からなくて。
元カノの存在に……
ただおびえて。
カチカチと返信メールを打ちこんだ。
たった一言。
送信ボタンを押す指が震え、ドッと疲れた気がする。
重く感じる腕をあげ、ロッカーの扉に触れる。
自然と口から零れるため息。
幸せが逃げる……
頭に浮かんだ言葉。
ううん。
まだ……
「ケイちゃん、出られる?」
「はい、今行きます」
ロッカーを閉めた私は、鍵をかけてアヤ先輩の後を追いかけ、横に並んだ。