今カノの私と元カノの存在
「食べるものどうする?」
「そうですね、先に注文しておいたほうがいいですよね」
2人でメニューを眺めながらも、先輩があれこれと決めて行く。
――――男前
その言葉が似合う。
「じゃあっ、と!」
ピッピッとリモコンを使って入力していて。
慣れてるなぁ。
その素早さにただ感心するだけ。
「よしっ、とりあえず乾杯」
「はは。乾杯」
カチンと鳴らした後チューハイを口に運んだ。
アヤ先輩は歌う気満々なのかな?
話を聞いてくれるって言ってたのにな。
そう思っていると、テーブルの上に置いてあったカゴを引きよせた先輩はソファーの隅へと追いやった。