今カノの私と元カノの存在
先輩に話すことで、目を背けていた正直な気持ちが浮き彫りにされて……
「ねぇ、ケイちゃん」
いつの間にか横に座ったアヤ先輩が頭を撫でてくれていて。
また、泣いてる。
気付かないうちに涙が零れていて。
「勘違いじゃない?」
「え?」
「ケイちゃんさ、大事にされてると思うよ?まぁ、その……元カノの事は分かんないけど」
「そう……ですか」
「まだ半年経ってないんでしょ?付き合うってさ、少しずつ相手の事知っていく事なんだと思うんだけどな」
先輩の穏やかな口調と紡がれる言葉が……
ささくれていた心を少しずつ癒してくれる。