今カノの私と元カノの存在
怒らないのかな?
嫌いにならないのかな?
――――あれっ……?
「ん?」
「……怒らないの?」
「え?何で?」
「内緒って……言われてたから」
シュウさんはマグカップをテーブルに置きながらあぁとだけ。
たったそれだけ。
「俺、この前話があるってメールしたよね」
「う、うん」
「ケイもそう?」
「え?」
「俺に話がある?」
穏やかに微笑みながら問いかけられて。
コクンと首を縦に動かす。
「じゃあ、先に食べちまおう」
「うん」
止まっていた箸を再び動かし始めて。
静かな時間が流れる。