今カノの私と元カノの存在
「どっちから話す?」
「……どっちでも」
「じゃあケイから話して?」
お弁当の空容器を片付け、デザートとコーヒーが置かれたテーブル。
シュウさんは目の前で肘を乗せ、手の甲に顎を乗せてこっちを見ている。
その目が真剣で。
ゴクリと唾を飲み込んだ。
足元に置いてあった鞄からハンカチを取り出し握る。
ドキドキと心拍が跳ね上がって来て。
一度コーヒーで喉を潤してから。
「もうすぐ……半年になるよね。付き合い始めてから」
そう切り出した。