今カノの私と元カノの存在
「ずっと……つり合わなきゃって」
「もう一回……」
「え?」
「もう一回……呼んで?」
立ちあがって、伸ばされたシュウの手が顎の下にあって。
顔をあげられて。
視線がぶつかる。
その目が真剣で。
――――何……?
もう一回って?
呼んで?
「名前」
「え?」
「ケイが初めて呼んでくれたから」
「あっ!」
何度も練習してた。
いつかつり合えるようになったら。
ホントの気持ちを知る事が出来て。
その時、お互いが好きだと分かったら……
呼ぼうって。