今カノの私と元カノの存在
※4※
「あーっ、もう最悪!」
「ど、どうしたんですか?」
昼休み。
アヤ先輩に近くの公園へ引っ張って来られた。
朝から不機嫌だった先輩は、いつもかけていない眼鏡をかけている。
その下の目は赤くて。
何かあったんだとは思ってた。
「取りあえずご飯食べよ!」
「あっ、はい」
空いていたベンチに2人並んで腰を下ろすと、膝の上に置いたお弁当を袋から取り出した。
お互い実家暮らしだけど、お弁当は朝、それぞれが自分で作る。
私はいつも通りお弁当を持っていたけど、アヤ先輩はコンビニでパンを買ってきたみたいだ。
何だか……
少しだけ嫌な予感がするな。