今カノの私と元カノの存在
「そ、そういえば次の結婚式っていつですか?」
「え?あっ、えっと今度の土曜日」
「はは。寒いらしいですね」
話題を変える事に成功した私は、朝の天気予報を思い出していて。
アヤ先輩も知っていたのか、少し頬を膨らませてそうなんだよねぇと。
「まっ、2次会だからそんなにお洒落しなくてもいいんだけど」
「でも、アヤ先輩だったら何でも似合いそう」
「あはっ、そんな事言ってくれるのケイちゃんだけだよぉ」
嬉しそうに頬を赤らめたアヤ先輩に心の中で溜め息をつく。
うん。
完全に話題は逸らせた。
――――はずだった……