今カノの私と元カノの存在
いつものようにキッチンへと向かう。
ダイニングテーブルの下に鞄を置くのも定位置となった。
あれから数回、シュウさんの部屋を訪れた。
同じ回数……
体を重ねている。
だけど、前もって予定がある日にこうして訪れるのは初めてで。
「ご、ごめんね。急に」
「え?いや、ケイから会いたいって言われて嬉しかったけど?」
シュウさんは私を抱いてから『ケイ』と呼ぶようになった。
それがすごく嬉しい。
――――俺はいつ『シュウ』って呼ばれるのかな?