それでも。
私はわたし。
恋した、初めての恋。

本当の恋かは未だにわからない。



―蘭璃さんがログインしました。


いつものようにチャットにログインする。

時間は夜9時。

参加者リストには『一樹』の文字

<待ってたよ、蘭璃>

<ありがと、今日忙しくてさ>


会話は日常の事。

一樹は、彼氏だ、彼が彼女に振られたといっていた時の話だ。

少し慰めただけなのに、好意をいだいてきてしまった。

<蘭璃好きだよ>

<うん>


相手が自分を好きなのはわかっている。

だけど最近不安になってきた。
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