どうしてそんなに見るの!



 「偉そうに何言ってるの!?」




大声で言ったつもりだったけど・・・



彼を初めて見据えると・・・




「・・・ぁ」



ちょっと猫目の大きな瞳。

着崩した制服。

身長は170くらいかな・・・


ただ・・・

見つめられると


心の底まで見透かされそうで・・・



「・・・っ」


思わず目をそらした。


「お前、佐々木 華だろ?

 俺前の席だから」


そういってドカっと腰を下ろす。


あたしに口パクでこう伝えた。


『あ・し・ひ・っぱ・る・な・よ?』



「じょ、上等!!」

「佐々木うるさいぞ。」



先生の渇と共に


彼の笑い声が聞こえた。


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